巨石の町・タフロードと、サハラ砂漠もどき

モロッコといえば、だだっ広い荒野ばかりのイメージしか持っていなかったが、山間部に入ると、結構山有り、谷有りの地形もあった。モロッコに入ってからは、サハラを見たいというほかには、どこをどう回るという特別な目的も無かったので、ガイドの弟に一任していた。

話がとびとびになってしまうが、ある日何かよくわからないけれど、巨石の町タフロードに行った。

タフロードでキャンプをした後、更に南を目指した。(話がここの当たりで支離滅裂になった。)

タンタンという町に入る時(だったと思うが)、町の出入り口にはそれぞれ軍隊が検問をしていた。当時スペイン領サハラの帰属問題を巡って、サハラ独立を目指す「ボルサリオ解放戦線」が活動しており、訳の分からないラジオのニュースでは「どこそこで銃撃戦があった」と言っていると弟が話していた。そのための警備だったのだろう。

検問する兵隊は、優しそうな感じがしたが、写真を撮りたいと思ったが、それだけは止めることにした。とにかく暑い。まるで、真夏にたき火にあたっているような暑さであった。そんな状態で検問している兵隊の顔は穏やかでも、頭は沸騰しているかも知れない。うっかりカメラをむけようなら、にっこり笑って、機関銃で撃たれるかも知れない。


どこまでも続く道
(とりあえず舗装道路)


オアシスもどき

この先から、果てしない砂漠が。


サハラ砂漠もどき

淋しそうな、荒野の一匹ラクダ


大西洋です。

足下に注目!雪駄です。

南に向かうにつれ、次第に殺伐とした光景になってきた。村から次の村まで100kmほど離れている。ちょうど中間点に一軒の茶店のようなところがあるていどで、行けども行けども同じ景色には少々うんざりしてきた。窓は閉めているものの、細かい赤い砂がどこからか入ってくる。

砂漠というところが、いかに不毛な場所か改めて判ってきた。時折見かけるオアシスの緑が、人の心をいかになごませて呉れる処かという事もよくわかった。

砂漠のど真ん中にいたある朝、突然どこからか軍用ヘリコプターが一機飛来して、私達の上空を旋回した。機銃の銃口を向けられた時は、さすがに肝をつぶした。

仮にミサイルで攻撃されても、誰も判らない場所である。幸いなことにしばらく旋回した後去っていった。

モロッコでは何度か、不気味な思いをしたことがあったが、この時が一番恐怖を感じた。
もう一つ怖かったのは、田舎町で車のガソリンを入れる時、スタンドの親父が煙草を吸いながら入れているのに気がついたときだった。このスタンドが、よくもまあ、今まで無事故でいられたと思う。

雨の降らない処でもワジという枯れ川がある。そんな処に橋はない。まるでジェットコースターのように道は、急降下して急上昇する。

色々な経験をしながら、モロッコの旅は続いた。次はカルタゴの遺跡ボリュビリスに行く。

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